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いっきに作ってしまおう。ProcessingでAndroidアプリを作成&公開する方法今月は5年ぶりにPCを新調してMac Book Airを買い、ParallelsでWindows8環境を作ったりして、いっきに散財してしまい、しばらくは節電ならぬ節ガジェットだなぁと諦めかけていたのですが……クリスマスプレゼントとしてNexus7を貰いました。これは――嬉しい。 その記念というか、無駄な勢いというか、前回のWebアプリをほぼそのままにAndroidアプリとしてリリース! 今回はその手順をご紹介します。 アイデアがどんどん湧いてくる!? Idea Man (Google Play - Androidアプリ:無料) processing.jsとWebViewを使ったアプリではなく、Javaコードのアプリとして作成しています。 テストした開発環境はWindows 8+Nexus7(Android)です。 1.Javaモードで動作チェック processingのスケッチ(コード)を普通にJava(Standard)モードで動作確認します。 2.Android SDKをダウンロードしてProcessing - Androidモードの環境設定 Androidモードを使う場合、Android用のSDK(ADK)が必要なので 以下のようなパッケージをインストールしておきましょう。 ※バージョン違いなどでうまくいかない場合は、古いAPIや最新のAPIのパッケージのインストールもお試しください。 もしAndroid SDKのパスの指定を間違えたときは、 android.sdk.path=xxx を編集してProcessing(PDE)を再起動しましょう。 3.Androidモードで実機転送 エミュレータを使用する場合はProcessingのメニューのAndroid->AVDManagerで設定や起動ができます。が、Androidの開発でエミュレータを使うのはオススメしませんので説明は割愛。 以下は実機、つまり実際のAndroid端末を使う場合の手順です。 まず、Android端末内の設定画面で、開発者向けオプションを表示します。 Android OS 4.2以降を使っている場合など、開発者向けオプションがない場合はこちらのサイトなどを参考に設定->タブレット情報->ビルド番号を7回タップすると、開発者向けオプションが表示されるようになります。 設定->開発者向けオプションの「USBデバッグ」(USB接続時はデバッグモードにする)をONにしてください。 また、OSのバージョンによっては、 あとはAndroid端末をUSBケーブルでパソコンにつないで、実行……なのですが、 各メーカーのサイトからダウンロードしてインストールするか、 sdk\extras\google\usb-driver にある該当ドライバ(android-winusb.inf)をインストールしてください。 # Nexus7でしか試してないので他の端末で正しいかどうかはよく知りません。 デバイスマネージャで見たときにその端末の「!」マークが無くなっていればOKです。 あとはProcessingをAndroidモードにしたまま、通常通り再生ボタン(Ctrl+R)でスケッチを実行すればOK。無事起動したかな? # ちなみにCtrl+Shift+Rでエミュレータでの実行ができます。 実行したときに画面サイズが変だなと思ったら、 void setup(){ size(displayWidth, displayHeight); // Android用 とすると端末の画面いっぱいに表示できます。 ただ動かすだけならここで完了ですが、 4.ビルドの準備(antのダウンロードとパスの設定) ビルド用にAntをダウンロードして、フォルダに解凍。 環境変数のPATHにantのbinフォルダをセミコロン(;)で区切って追加します。 例) antを置いたフォルダ\apache-ant-1.8.4\bin 後述するkeytoolとjarsigner用にjdkのbinも、PATHに追加します。 例) processingを置いたフォルダ\processing-2.0b7\java\bin 同じく後述するzipalign用にAndroidSDKのtoolsも、PATHに追加します。 例) androidSDKを置いたフォルダ\adt-bundle-windows-64\sdk\tools 以上で環境変数への設定は完了です。 5.apkファイルをリリースビルド あとはProcessing Forumのやり取りを見てやってみたところできたという手順です。 # なおそのうちProcessingでExport Signed Packageがサポートされるようになれば まず、Processing(PDE)のメニューのFile->Export Android Projectを選択すると コマンドプロンプトを起動して、さきほど作ったandroidフォルダに移動し、 ant release を実行すればビルド完了です。 「スケッチ名-release-unsigned.apk」という名前のファイルができていると思います。 ちなみにスケッチ直下(androidフォルダの一階層上)に
といった名前でそれぞれのサイズのアイコンを用意してExportすると、アプリのアイコンを変更できます。アイコンやストア用のスクリーンショットなどのガイドラインはこちら。 6.keytoolで認証キーを作成 スケッチフォルダ直下で以下のコマンドを実行してください。
スケッチ名はスケッチフォルダ名そのもの(大文字小文字も同じで)、エイリアス名はあなたの名前とかドメインとかでしょうか? 実行するとパスワードとか所在地とか色々聞かれるので答えていきましょう。 スケッチ名-release-key.keystoreというファイルができればOKです。 7.jarsignerとzipalignで認証済みapkファイルを作成 スケッチフォルダ直下で以下のコマンドを実行してください。
問題なければ、さらに次のコマンドを実行して、
最後のファイル名は好きな名前でOKです。 8.Google Playにデベロッパー(開発者)登録 Google Playのデベロッパー登録の回答ページにある通り、 メールアドレスや電話番号などのプロフィールを記載して、 9.アプリ(apk)やスクリーンショットをアップロードして公開 アプリの管理ページでアプリ名を入力したあと、 必須のものをすべてを用意して保存すれば、数時間後にはGoogle Playに公開されます。 おつかれさまでした。 以上、全部まとめると長いですが、一度やってしまえばあとは簡単ですね。 なお、アプリ内で使用する関数によっては Processing(PDE)のAndroid->Sketch Permissionsで その他ProcessingでAndroidを使う際の設定についてはProcessing for Android WIkiやArduino Wikiのこちらのページ(日本語訳)などが参考になります。 IdeaManアプリの中身の方は、新しいデータを入れないと見飽きてしまって面白くないし、 Trackback(0) |