Stories / 最終更新時間:2003年11月05日 10時14分52秒

概要

なぜ、オンライン小説を探し、読む気にならないか。その原因について、文の見やすさ、作品の質以外の面から考えてみます。

目次

本屋の本棚とネットで見る本棚

もし、本屋で、

分類A
 「タイトル」「概要」
 「タイトル」「概要」
 「タイトル」「概要」
 「タイトル」「概要」
 「タイトル」「概要」
 「タイトル」「概要」
 ....
 ....
分類B
 「タイトル」「概要」
 「タイトル」「概要」
 「タイトル」「概要」
 ....
 ....
分類....
分類....
分類....
 ....
 .... 

などと、本の表紙に文字だけがかかれて並んでいたら、あなたはどうするでしょうか。
これで気に入った本を探せといわれても……というのが一般的な反応だと思います。

ネットで公開されている小説はほとんどこんな状態。
しかも、多くはアマチュアの作った作品なわけだし、ハズレばかりなのではないのかという危惧が、常に付き纏う。これではそのなかに良い作品があろうとも、なかなか探す気になりません。

著者は目安になるか?

ところで――本には、著者がいます。
知っている著者の名前があれば(しかも分類されていたりいたりすればなお)、本を探す目安となります。

最初のような図に表すと、こう。

おおざっぱな分類....
 著者名による分類
  「タイトル」「著者」「概要」 

これなら、少しは探す気になれそうです。

ところが、名も知らない作家(オンライン作家はほとんどそうだろう)の場合には、これはなんの手がかりにもなりません。

そのほかの情報

また、実際の本における「概要」は、本を手に取った後、背表紙/あとがき等で見たりしたときに確認します。

ネットでも、いちいち全部表示するのではなく、ポップアップする形式などにした方がよいでしょう。とくに、本の冊数が多い場合には。

他に足りない情報として、

  1. 表紙(絵によるアピール)
  2. 帯(〜賞受賞!、有名人のひとこと、その他ひとことでアピールする文)
  3. 背表紙等の色
  4. 判型
  5. 本の厚み

などがあります。

1、2だけでその使用形態を考えて見ると……

「タイトル」「著者」「帯」 

が、基本形/棚に並んでいるで、

「タイトル」「著者」「絵」「帯」 

が、アピール形/平積みといったところ。

3は見た目に変化をもたせたり、あるグループに統一性をもたせる意味でとても有効=重要)です。
4も同じように使えますが、作り/使いにくいという難点があります。

5は「ページ数」でよいでしょう。しかし、視覚的に厚みが見られるのもおもしろいかもしれません。

大量に本がある場合には、配置(アピールするものとそうでないもの)を工夫することも「必須」です。でなければ、その量の多さによって探そうという気持ちが失われてしまいます。

第一の読者に向けて

本を探すには、本を紹介する本、人、サイトなどを見るという手段があるが、その第一の読者(紹介者)がいなくては、その紹介文が生まれません。だから、本を探す気にさせるための工夫が意味を持ちます。

また、検索ツールで得られる情報は味気ないし、曖昧なものを探すことは難しい。なにより探すことが楽しくないのが問題です。

もし「タイトル」があり、一押しとして並べられている本や、選んだ本には「表紙」、「帯的な文」が表示されている/表示されるとしたら、どんなによいでしょう。[1]

本屋の中を歩き回る[2]ように、ネット上で本を探しまわる楽しみ。それが待ち遠しいです。

  • [1]現実の本を売るバーチャル書店の中には、表紙を取り込んだサイトもあるし、帯のあるサイトもあるかもしれません。しかし、ここで問題にしているのは、印刷されていないデジタルな本のことです。印刷された本は、実際の書店で探すことができるが、デジタルな本は、通常、ネットで探すしかありません。そして、その探す場所(サイト)に(現在のところ)改良余地があるわけです。
  • [2]歩き回るとか、バーチャルといった言葉を使ったが、3Dにする必要はないでしょう。探しやすさにかかわる解像度の問題や、移動によるムダな時間、酔い、操作の手間などの点で、3Dは余計です。