[Programs] / 最終更新時間:2005年07月21日 12時26分10秒
Topページで連載中のCafe Diaryから開発関連の話題を抜粋しています。開発やプロジェクト管理に関する本の話題はブックレビューからどうぞ。プロジェクトのよりよい進め方については、楽しいプロジェクト運営へ。
言語の話題
開発者
ユーザー
E3
数学
アイデア
ユーザーインターフェイス
感覚
ツール
モーション
トラブル
新作ビデオゲーム、相次ぐ発売延期の裏事情
HotWired Japanの記事。けっこう読み応えがあります。「これは主に、ソフトウェア開発はそもそも予測不可能なものであるのに、それに輪をかけて、開発チームが、ますます複雑になる技術に直面していることが問題のようだ」とだけ言えるわけじゃないけれど、問題は明白です。前宣伝倒れの話や明暗分かれるオンラインゲームの話もそう。
しかし、手をこまねいているだけじゃつまらない。いろいろ試みるのは楽しいことです。
ところで、TFLOの開発中止の話題も強烈でした。
ゲーム開発者残酷物語――EA提訴で明るみに出た業界の実情
そりゃ訴えられもするよな、と思います。IGDAのDella Rocca氏の言うととおり、
「喜んで働く従業員のほうが、生産性も高く、創造性も豊かだ」(同氏)。同氏によると、ゲーム業界は開発プロジェクトの初期段階におけるプロトタイプづくりに十分な注意を払っていないが、ゲームの本当のおもしろさを決定するのはこのプロトタイプだという。こうした初期のリサーチがない場合、土壇場での手直しが必要となり、それが従業員の負担増につながることもあると、同氏は述べている。
あたりを見直して、いままでのやり方じゃだめなんだと気付くのが第一歩ですが、そうできない職場では生き残るために「力作業」が行われることになります。うーん、不毛だ。
最近、言語について色々調べている。効率のよい開発環境というのが近年のテーマなのです。
調べているとよく行き着くのが、LISPやSmalltalkといった昔からある言語の話題。
LISPではPaul Grahamが普通のやつらの上を行けとその先進性をアピールしているし、Smalltalkではオブジェクト指向の元祖として今なお他に勝る点がありオブジェクト指向再入門の教材にはもってこいと言う話があったりする。
これらの言語の特徴についてナルホドと思う点は昔から多々あったものの、実際に使うとなると気がとがめる。「括弧のオバケ」と言われるLISPコードが、知らない他人に読みやすいものとはとても思えないし、Smalltalkの巨大なライブラリと独特の開発支援環境を勧めるのも難しい。
他人にすすめられないものを自分が使うわけがない。
そうなるとよく使われるCやC++に似た言語の方が良い? という考えが浮かぶ。近年、Java、C#、さらにはD言語といった、C++言語の欠点を補いうまくまとめた言語がピックアップされてくる理由が分かる。
ただ、これらのベターC++的な言語が、互換性、安全性、速度、既存の資産の流用といった要素をある程度犠牲にしてまで利用する価値があるかどうかは難しい判断だ。開発効率が上がる状況は、たとえばネットを利用することが前提であるとか、プラットフォームはWindowsだとか、それぞれの得意分野を活かしてこそのものだから。
ネットといえば、次世代Web言語と言われたCurl言語も特徴があって面白い。ただライセンス料とユーザーにクライアントプラグインのダウンロードを強いるのは敷居が高い。
もっとコーディング感がない言語、分かりやすい書類のような言語はないかと探すと、ビジュアルプログラミング言語というのが上がってくる。ただこれらの図が分かりやすいかというと、テキストのコードと大差ないというのが正直な感想だろう。でも図でコードを表すための様々なアイデアが面白い。
手軽に素早くという方向で行けば、Lightweight Languageと呼ばれるスクリプト言語系も注目だ。代表格にはPerl、Ruby、PHP、Python、JavaScript、VBScriptといったものがある。これらのスクリプト言語とC/C++のコードを結合して2つの良いとこどり、といった手法もありだ。極端なことを言えば、スクリプト言語を高級言語として、最適化したい部分をC/C++のライブラリとしてアセンブラ感覚で組み立て利用するような形で。また、C/C++コードをメインに起いて柔軟性のあるスクリプトを読み込んでアプリケーションの初期値/中間値を調整するのもいいだろう。
ただ、そういう組み込みも規模が大きくなると導入に敷居が高い。かといって小さい独自ルーチン、独自言語を作ると、いかにもプログラマー的な制約があったり、多機能なのはいいが、専用に高度な教育が必要でデバッグ情報も少ない分かりにくいものになったりする危険がある。
そんなときはLua言語が選択肢のひとつになるかもしれない。現在はバージョン5.0で、次のバージョンでは世代別GCの実装を予定しているようだ。LuaについてはRadium Softwareの日記でも何度か話題になっている。シンプル、コンパクトでデータ記述に向いた言語。
ほかにもHalfLifeに使われたsmall言語や、プロトタイプベース・オブジェクト指向のio言語など様々なスクリプト言語のすでにある実装はいくつもあり、実装/組み込みの参考になるだろう。
WikiPediaのプログラミング言語の一覧や色々な言語でHelloWorld もどうぞ。[1]
- [1]BASICやCOBOLの話題がないのはよく知らないだけです。N88 BASICは昔使ってたけれど、もう覚えてない…。
「ひまわり」に続く日本語プログラミング言語「なでしこ」の開発が本格化
こういう試みは好きです。そのうち仕様書が動いたりして…。まぁ、それは冗談として、難しいのは「細かい手続きを書いた文」というのが自然な文章じゃないってことでしょうね。自分的にはC系列の言語の方が見やすいけど(それは当たり前)、日本語なら変数名をもっと楽に考えられるかも。でも遠い昔Cを使い始めた頃は、{}が気持ち悪かったなぁ…。
ゲーム屋店長奔走記
ゲームを販売している現場とかあまりよく分かってないので、こういうBlogは興味深いです。こちらも開発の話を言える範囲でもうちょっと出していった方が楽しいかもしれない。ところで、PSPの初期不良はいつものように皆覚悟してたりして。
ここ最近、またプログラミング言語について興味がわいています。で、いろいろ調べたり、使ってみたり、考えてみたり。Processingなんていう言語環境もはじめて目にしました(使う気はないけど)。
いままでは「やりたい(実現したい)ことをやる」(=高い目標)という発想で趣味プログラミングをしてきたけど、「(いま)好きなことをやる」(=好きな行為、過程)というのが大事なんだと思う今日この頃です。急がばまわれ。
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われら茨(いばら)の道を行く
スゴ録の自動録画を使って、最近はプロジェクトXなどの番組も見るようになりました。今回は逆境の中、初の国産乗用車を開発したトヨタの開発陣の話。開発リーダーだった中村健也氏が言う言葉がカリスマ的です。
開発は、先の見えない夜行列車
度胸をもって、走り切れ
中村氏の普段の態度や知識があっての、この言葉。部下が奮い立つ理由もよく分かります。
同じくトヨタで開発を行っていた長谷川龍雄氏の言う言葉も痛快・痛烈です。たとえば「開発するというのは不安なものなんですか?」という質問に
(開発者が)不安のないような製品はボンクラ製品、だから人は目もくれません。そのぎりぎりをすり抜けたものが有名品、世に残る名作になるんです。なんでもそうです。
こう答えています。高い目標と信念から来る不安と無策の不安は違う点に注意! だけれど、不安っていうのは作り甲斐や大きな成功と表裏一体のようです。
シリコンの谷は、いま。は、シリコンバレーで働いている日本人がほぼ日で連載しているコラムで、向こうのやり方や日常のちょっとしたことが書かれていて面白いです。少数のチーム、自分で決めるスケジュール、ナルホドなぁと。英語の学習法なんかも結構いいかも。
スカイダイブしながら『ニンテンドーDS』ワイヤレス対戦
ゲーマーの鑑と言うべきか。やろうと考えることがバカすごい。「最高の気分だった。空中でゲームをするのは本当に楽しかった。だが、同時に信じられないくらい難しかった」(写真) さらにエベレスト頂上でニンテンドーDSを遊ぶという人物も……!
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ロサンゼルスで開かれるE3を見に行くことになりました。そのぶん仕事は忙しくなるんだけれど、今年はXBox360、Revolution、PlayStation3といろいろ発表があるようで、楽しみです。ハードだけでなく、ソフトウェアの方も。刺激を期待……!
関連リンク
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2005年5月17日から21日にかけてロサンゼルスへ行ってきました。
主な目的はE3というゲーム国際展示イベントの見学ですが、街やビーチを歩いたりもしてみたので、簡単にレポートします。
日本からLos Angelesまでは飛行機で10時間、着いた空港から南にあるアナハイムまで50分ほど走るとホテル「ヒルトン・アナハイム」があります。ここのプールは夜も入れて、ジャグジーのある方は暖かい水なので温泉気分に。
ホテルの近くはディズニーランド・リゾートということで、ディズニーランドとカリフォルニア・アドベンチャーというディズニーの2つのテーマパークや、ダウンタウンディズニーというショッピング街(上の写真)があります。
ジャムを買うお客さんを退屈させないようにということから始まったらしいナッツ・ベリー・ファーム(ナッツ・テーマパーク)があるのもこの辺り。
ディズニーダウンタウン内のレゴの店にあったスターウォーズのR2-D2(レゴブロックで作られている)。ダースベイダーや実物サイズのキリンもあります。
ホテル周辺の道はこんな感じ。日差しが強く日向は暑いけど、日陰はちょっと肌寒いカラッとした空気でした。
木は立体です。
ロサンゼルス・ガンクラブで射撃体験。銃は意外に軽くて簡単、なんだけれどそれが逆に怖かったです。ただ音はイヤープロテクターを少しずらすだけでも凄い音量。
時差の関係でやたら長い一日目が、そんなふうにして終わります。
翌日は朝からE3会場へ! 会場はいくつもホールがあり、やたら広くて展示しているものも多種多様、とても一日では見切れません。なので興味があるものだけに絞って見る事に。
Xbox 360です。人はたくさんいたけれど、ビデオ上映が絶えず流れていて発表タイトルを十数本見れました。印象としては「高機能なグラフィックスカードを積んだPCが家庭用ゲーム機になった」という感じで、そのまんまですが、デザインは前よりコンパクトで所有しやすい感じ。ヘッドセットやCCDカメラも標準装備?になれば、Eye-Toyっぽいこともできるかもしれないですね。そのほか詳しくはIT mediaのXbox360特集へどうぞ。
死体に遭遇。作りものだけど……あたりには肉片が散らばってます。
ダンスゲームで踊るマリオ。任天堂の新しいゲーム機Revolutionは情報だけで、姿は見えず。2時間も並んでゼルダだけかよっ、と思わずにはいられません。旧ハードのソフトのダウンロード販売(?)は後ろ向きだけど面白いです。今後に期待。
PlayStation 3です。ソニー幹部が「今手に入る技術を組み合わせたように見えるXbox 1.5とは違って、PS3は未来の技術でできている」と言うだけあって、描画スペックとしては飛びぬけている感があります。こちらの14タイトルのスクリーンショットが分かりやすいです。会場ではこれの動画が見れました。PS2のムービークオリティに近いものがPS3のリアルタイムで動く、というか。高機能ビデオカード2枚挿しのPCのような?
ただ、こちらも任天堂と同じく2時間近く行列なんかさせないで、表の大スクリーンで上映してくれればいいのにと思わずにはいられません。そのへんのプレミア感の出し方が、嫌らしいというか、ユーザー不在の悪しき伝統という気もしました。
そして夕食。なんでも量が多いです。味は……。でもスターバックスやマックは日本と似たようなものだったかな?
しかし、E3で一部とはいえあれだけたくさん出来がいいゲームや凄いゲームを見たというのに、やりたい/買いたいものがほとんどないのが寂しい。あれはこれこれこういうゲームでこんな面白さがあってこんなふうに遊び、その間自分はこういう思いをするのだろう……と想像がついてしまう。ゲームに飽きてるのか、ほかに楽しいことがあるせいなのか、時間がないせいなのか、分からないけど、ゲームにはもっと違った姿があると思っています。
そのほかE3情報はこちらへ
E3会場から歩いてダウンタウンの端へ。危険な香りが……。
吉野家も発見。メニューはよく見えませんでした。牛はアメリカ産?
ダウンタウンで軽く買い物などしつつこの日は終了。
ダウンタウンから北に向かうとハリウッドの街や、ユニバーサルスタジオ・ハリウッドがあります。
翌日、アムトラックの巨大な列車でダウンタウンのLAユニオンステーションへ。駅近くにはメキシコ人街があって、写真はロサンゼルス発祥の街らしいオルヴェラ街です。土産物屋がたくさんあり、曲を演奏している人の姿もチラホラ。
メニューの言葉の意味が分からず適当に頼んだメキシコ料理。なにか分からないけどおいしかったです。
ダウンタウンのビル街。いろんなものがデカイ。
メトロ・ラピッド・バスで移動中。ガイドブックによると、このバスは赤信号を青信号に変える能力を持っているらしいですが……。外の景色はビバリーヒルズです。ビバリーヒルズといえばビバリーヒルズ柔術クラブですが――残念ながら寄ってはいません。ちなみにグレイシー柔術アカデミーもロスに拠点があるはず。
で、このバスに乗っている最中に客と運転手がトラブルになり、バスを乗り換えるハメに。
バスを乗り換え、ついにサンタモニカに到着です。海の色は日本と変わらないけど、海岸や浜辺がとにかく広い……! 遠くが霞みがかっていて不思議な雰囲気です。この写真は海に張り出た桟橋の上から撮りました。
桟橋の様子。桟橋にゲームセンター、観覧車、ジェットコースターを置くとは……。
カモメが風をうけて優雅に飛んでます。
サンタモニカ・ビーチから南に歩くと、浜辺の上に整備された遊歩道が伸びるオーシャン・フロント・ウォークという一帯に出ます。ローラーブレード、自転車、ランニングと思い思いに人が行き来していて、浜辺にはバレーボールをしている人や吊り輪(!)をしている人も。ローラーブレードや自転車などはレンタルもできます。
ちなみにこのときもう18時過ぎてます。日が長いですねぇ。で、遊歩道を延々進んでいくとベニスビーチへ。
ベニスビーチにはストリートパフォーマーや店がたくさん並んでいて、服や雑貨、食べ物やフリスビーなどを買えます。この写真は店の入り口にいたネコが雰囲気にマッチしていたので撮ってみました。
そんなふうに一日を過ごし、ホテルへ。夕飯はごはんにサーモンを載せたシンプルな料理でしたが、おいしかったです――最初の半分を食べるまでは。それ以上はちょっと味が濃いのと量が多いので辛くなりつつ完食。
次の日は移動だけ。日本に帰るときは飛行時間が2時間ほど余分にかかります。機内で見る映画は3本に。大韓航空に乗ったんですが、「いま会いに行きます」といった邦画もやっていました。あと、食事のときフィッシュ or ビビンバというのも凄いですね。
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数学:物理を学び楽しむために
「講義ノート=(半永久的に)執筆中の本の草稿」をおしげもなく公開されています。
via textfile.org
物理数学の直観的方法
直観でわかる数学
などをあわせて読むのもいいかも。
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「ROBO-ONE」が生んだ市販ロボット〜KONDO「KHR-1」が誕生するまで
今日はPRIDEグランプリですが、ロボット格闘技大会、ROBO-ONEから生まれた市販ロボットの話題が記事になっていたので紹介します。生まれる過程の興味本位っぽさ、そこから始まる成功談が素晴らしい。実際の動きなどは『ウワサのキットロボット「KHR-1」を見てきました』をどうぞ。センサーやジャイロを一切搭載していないのにバランス保持できる仕組みや、実際のロボットを使って行うモーション入力の仕組みなど、シンプルさの力を感じます。ゲーム制作やプログラミングに必要なのはこの発想だと思いました。
まだまだ先の次期Windows、Longhorn。開発に使用するAPIを、クラスでカテゴリ分けしてあるようで把握しやすそう。でもそのころもWindowsXPは現役だろうし、開発が完全に移行するのはさらに先の話か。でも変化は歓迎です。
増井 俊之 / pitecan.com
POBoxの作者としても知られる増井俊之氏のホームページ。以前から参考にさせてもらってますが、文献/書籍リストのコメント付きリンク集が、幅広く分かりやすい内容(たとえばこんな感じ)になっていて素晴らしいです。凝り固まらないUIデザインを考えるときにぜひ。こういう情報のまとめや公開っていいですね。富豪的プログラミングも面白いです。
usability.gr.jpは主にWebのユーザーインターフェイスについてのレポートやコラムを掲載しているサイトですが、いろいろうなずけることが多いです。たとえばユーザビリティの第一法則?ユーザの声は聞くべからずとか。
え? 違う違う。聞かないわけじゃないんです。詳しくはリンク先へ。
使える GUI デザイン: フリー/オープンソース・ソフトウェア開発者のための手引き
EmptyPage.jpのMasaaki Shibataさんが翻訳してくださったようです。
- 「ユーザーは賢く、そして多忙であると考えよ」
- 「どんなにクールなインターフェースでも、それなしで済むに超したことはない」
という原則から、具体的改善案をたくさん指摘してあって、参考になります。でもUIは機能だけでなく見た目も重視されるので、そこも忘れるわけにはいかない。さらに既存の操作性を踏襲するということも必要。奥の深い分野です。
via www.textfile.org
使いやすさ研究所
この手の話になると毎回紹介しているのがこのサイト。論文、リンク集、用語解説などいろいろありますが、使いやすさ日記も必見です。
フィンガーメイト
というボールペンがあるらしい。この形、モバイル機やゲームでのペン入力などにも悪くないかも。使いやすいかどうかはともかく、使ってみたいです。
PS2で実行してPSPでプレイ――ソニーが特許出願
こちらもVNCっぽい話題ということで。PS2で出来てもさして嬉しくないので、これはPS3とかPCでやりたいです。そのうちどこかのHDDレコーダーみたいにホームサーバーを置いて携帯機器から利用するようになるのかなぁ…。
Trackback(23)
新感覚デバイス
TactaPadはタッチパッド上を動かす両手の影がモニタに表示される新種の入力デバイスのようです。
両手の入力で2点の座標を取れるのも面白い。キーボードの手前にこれがあるとマウスよりも手の動きが楽で直感的かもしれないですね。
デモムービーもあります。使ってみたいなぁ。「さわり心地のフィードバック」っていうのはどんな感じなんだろうか。指で細かい操作がどこまでできるかっていうのは気になるけど、今後が楽しみなデバイスです。
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物体の堅さを表現した2次元形状の操作手法
Teddyの五十嵐さんによるデモと解説ページ。複数の点を同時に入力できるデバイスを使って、画面上のモノを実際のモノのように曲げたり伸ばしたりして動かしてます。面白いです。ゆがみを最小に抑えつつ変形させるのがポイント。
TactaPadとも相性良さそう。
しかし考えてみると、現実世界でも指一本で物をくねくね好きな形に動かすなんてことは難しいのだから、マウスの入力ひとつでなんでもやろうとすれば、それが難しかったり不自由になるのは当たり前ですね。
[2]
- [2]まぁ複数点を読めても分かりやすくできなければダメですが、時代はそういう方向に行くのかもしれません。
Trackback(24)
ジーデックス、格闘ゲームなどを全身で操作するPS2/Xbox用コントローラ「ボディーパッド」
身体を動かすときついけど、それ自体が楽しいっていう面もあるので、フィットネス感覚でやるといいかも。あまりにパーツが多いので普及しなさそうですが…。(普通にやるならEye-Toyの方がスマートなので)
やっぱり専用ソフトで、格闘ゲームだけじゃなくて、サッカーでドリブル&フェイント&シュートとかバドミントンとかスノーボードとかクレイジークライマーとかマリオの"リアル"操作(かなり必死でマヌケになりそう)とか……そういうことをやってみたい。っていろいろ難しいか。
Trackback(2)
Googleが成功してからというもの、Googleふうのインターフェイス(ロゴ+中央に配置したシンプルなテキストボックスとリンク)をよく見るようになりました。シンプルなのは好きだし分かりやすいんだけれどMsnサーチ Beta、Infoseek Beta(検索はGoogleエンジン)といった大手も似たようなインターフェイスで、いろいろ考えたうえでのUIだとは思うものの、ちょっと寂しい気もします。貧相なたとえをすると、「コンビニの弁当で新しいものが出ても、しばらくたったらどこのコンビニでも似たような商品が並んでる」みたいな。デスクトップ検索も各社が手がけてますが、まだまだGoogleの天下が続きそう、と感じます。
でもInfoseekを見ていてふと可能性を感じたのは、検索結果の画面で「つながりシーク」という関連用語のリンクがあること――ではなくて、「前へ」/「次へ」のリンクが上部の固定された位置に出る点。といっても、固定されていたら下でもいいんだけど。で、検索結果がもっと縦に短くなったらなぁ、と。つまり、ウインドウに収まる範囲で検索結果を出せば、スクロール操作が不要になるわけで、そうすると本のページをめくるように延々と結果を見渡せるわけです。少ない動きで素早く。先を読んでいくだけならマウスポインタもホイールも動かす必要はなく、単にクリックするだけ。
いまのGoogleは最低表示件数が10件なので、広いデスクトップでウインドウを開かない限り、「次へ」にマウスポインタをもっていくのが面倒です。でもあまりデスクトップが広いと文字が小さくなりすぎて目が疲れます。ウインドウサイズがほどほどのとき、キーボードのPageDownを押したり、ホイールマウスのスクロールが1ページ単位にしてあれば素早く閲覧できるけれど、やはり「次へ」のポインティングに手間がかかります。[3]
検索結果の一画面閲覧は、いろんな環境への対応や反応速度を高めるための工夫が必要といった問題もありますが、あったら使ってみたいです。で、わりとこれに近いのが現在のmsnサーチ。Googleと同じく最低表示件数が10件なんですが、テキストを幅広く出しているため、1280x1024くらいでウインドウ表示をすれば一画面閲覧が可能です。しかし「次へ」の文字が小さくて押しにくいのと、テキストが横に長すぎて読みにくいのが難点です。段組みして左右に5個ずつとかのほうがいいかも。あと、検索結果によって下部のラインの位置が変わるのも、一画面閲覧で見るとちょっと気持ち悪いです。
とまあ、好き勝手に書き連ねましたが、たとえばこんなふうにいろいろ違ったUIがありそうで、将来そういうバリエーションが出てきたら面白いなぁと思います。
- [3]ちなみにOperaブラウザを使ってGoogleを見ているときに、右ドラッグで右方向に動かすマウスジェスチャー(または左ボタンを押したまま右クリック)をすると、Googleの「次へ」をクリックしたことになります(ブラウザの「→→」の効果)。そのまえにブラウザの「←」をクリックしていたときは、ブラウザの「→」をクリックしたのと同じです。
Trackback(2)
自分で使いたくなってしまったので一画面サーチ版Googleを実験的に作ってみました。
ふと「そういえばGoogle Web APIsなんてものがあったな」と思い、Webに散乱しているサンプルやドキュメントを参考に昨日、今日で適当にでっちあげたんですが、PHPプログラミングは初めてなので重大なミスとかあるかも。あと、Google WebAPIsの日本語の文字化けも困りました。が、おおよそ解決しているはず。先人の方々のあんな知恵やこんな知恵のおかげです。
「一画面サーチ」という名称はいまいちよくわからないので、そのうち改名するつもりです。あとロゴもそのまま使うのは問題があるな…。あと、中央揃えも変えたい。
なお、現在の検索は最大1000件までに制限されています(Google Web APIsの仕様)。検索対象のデータベースもgoogle.comのものとは違うのでご注意を。
Trackback(9)
Game Programming Gems 3の日本語版がamazonにも出ましたね。高い、高いけれども買って損はないのがこのシリーズ。でも洋書が大丈夫ならそっちのほうが安いです。クリスマスプレゼントに――って違うか。
いい名前が思い浮かばないので、ひとまず Widegle(ワイドグル) という名前にしました。Googleで検索して一件も出てこない単語(造語)なので、その点はいいかなと。
UIやレイアウトはまだまだ手を入れると思いますが、とりあえずこんな感じです。
詳しくはWidegleについてへどうぞ。
ちょっと更新
- サムネイル画像表示機能を付けてみました。オンカーソルで拡大表示させる機能がうざいときもあるけど。画像はalexaから取得しています。
Trackback(71)
GMailのアカウントをいただいたので、お試し中です。まだBETAサービスということで、日本語処理に多少難ありですが、応答も速くて普通に使えます。
キーワードによるラベルでの分類や☆での分類などは、個人的にOSのフォルダ階層による分類やブックマークのやり方でも前々からやってほしいと思っていた「複数カテゴリに属する単一のアイテム」を実現しているようで、これからメールが増えた状態でどういう使い勝手になるか楽しみです。
メールが増えた状態といえば、スパムフィルター。これも標準機能として入っているものの、いまのところスパムメールが一通も来ていないので効果のほどは不明です。
あとGMailをネットワークストレイジとして使用するGMail Drive shell extensionを試しに使ってみました。日本語ファイルでなければそれなりに動作するようで、1GBのGMailの容量を有効活用するには便利なアプリケーションです。
関連リンク:
米Googleが「Picasa 2」をリリース、写真の検索・管理をより簡単に
という記事が以前ありましたが、Picasa2という画像管理ソフトが無料で提供されているので興味のある方はどうぞ。現在は日本語フォルダなどが文字化けしますが、デジカメの日付で管理されたフォルダやデータを整理する場合にはそれほど困りません。
で、このソフトの画像管理の方法がGMailと似た形なわけです。すべてのデータを一覧からスムーズスクロールしながら閲覧したり、ラベルで分類したり、検索したり。以下引用。
最も大きな変化は写真の検索・管理機能である。Googleのメールサービス「Gmail」でも使われているラベルと星印による画像の分類が可能。星印はボタンを押すだけ、ラベルもラベル名が設定されていれば、ワンクリックで貼り付けられる。ラベルは1枚の写真にいくつでも付けられるので、ラベルを仕分け用に、星印を重要度の違いという様に使うと検索しやすくなる。
Trackback(56)
メモ用紙は持っていったけれど、ペンを忘れてしまいZaurusで箇条書きのメモをとることに。紙とペンに比べるとメモをとっている間、若干集中力が落ちてしまうものの、あとで簡単にメール転送できるのがデジタルのよさです。やはり便利。
とはいえ話手にしてみれば、小型デバイスでメモを取る様子というのは結構違和感を感じるものだと思います。その点デジタルペン(これやこれも)的なものでOCR機能付きのものが安価であればいいのになぁ。[4]
しかし、最近はデジタルなものだけでなくアナログなものも活用してます。それは「PCなどのデジタルデバイス、ソフトウェア、インターネットだけで、なんでも解決しようとすることへの疑問[5]」から始まったんですが、その話はまた次回にでも。
- [4]書いた字の漢字変換が出来ないのが難点だったりして……。出来ても怖い?
- [5]そんな大層なものじゃないか。
PCのデスクトップはいろんなソフトウェアでカスタマイズしていくと、カレンダーを表示したり、付箋を出したり、時計を出したり、いろんなことができますね。
でも実際の机に卓上カレンダーを置いたり、付箋を使ったり、ノートや手帳にメモを書いたり、小さなホワイトボードを置いたり、見える位置に時計を飾れば、PCのデスクトップを表示しながら、それ以上の空間を活用できます。これって同じことのように見えて、実際にモノにTODOを書いたり、消したりする実感/手ごたえの違いがあります。
モニタの外のデスクトップも案外便利でカスタマイズの楽しみもあり。まぁ、持ち歩くノートPCなんかの場合にはそうまわりにモノを置けないから少し話が違うけど。
またインターネットでは次々に新しいサービスが生まれたり、ちょっとしたスクリプトでネットがさらに便利でいかしたものになったり、話題がネットを駆け巡ったりして、そういうのはデジタルならではの速さや平等なチャンスが垣間見えて面白いです。
でも、ふと街を歩いていたり、知り合いと話していたりするとき、ネットとは関係なく動いている世界があり、その影響の落差を実感します。直接にしろ間接にしろ影響あるんだけれど、「実感」があまりないんです。
それはゲームを作っていても感じることで、遊んでいる様子を見たり、声を聞いたりして、初めてはっきりとした手ごたえを感じます。そんなわけで簡単にアナログ感を捨て去るのは少しもったいないという話でした。
デザイナーのX氏にZBrushという3Dモデリングツールを教えてもらった。名前は遠い昔に聞いたことがある気がしたものの、これはよくできてる! 世の中には良いソフトウェアがたくさんあるんだなぁ。
このツール、チューブでおおまかな形を作った後は、ペイントソフトのようなインターフェイスで(粘土で彫刻を作るように?)ディティールを描いていけます。見事のひとことです。
日本語の解説はZBrush.jpにあります。ロード・オブ・ザ・リング3を作成したチームへのインタビューも翻訳されていました。「風船野郎をもっと信じられるものに変える事のできる」とのこと。
まずはDemoムービーをどうぞ。もう4、5年すればデザイナー以外でも気軽かつ本格的に、3Dの物づくりを楽しめるツールができるのかもしれないですね。
iモード向け、世界最小フルブラウザ「Scope」が登場
無料評価版がダウンロードできるようです。
ゲームに熱中しすぎて現実との区別が曖昧に
塊魂やどうぶつの森といったゲームやツールに熱中した人の話。Photoshopに没頭したマーティンさんも面白い。
マーティンさんは、『Photoshop』(フォトショップ)を使ったプロジェクトに4日間没頭したときも、よく似たことが起こったと話す。
「プロジェクトが仕上がるころには、極度の寝不足でもうろうとしていて、目に見えるものを何でも修正したい、レイヤーをかけて加工したいという気持ちに駆られた」
昔あったドラクエの4コマ漫画をなんとなく思い出します。
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PCを遠隔操作するBREWアプリ〜東芝
VNCやリモートデスクトップのような形でケータイからPCを操作できるようにするもののようです。パケット定額制ならこういう使い方もありですね。
iVNC
というものもあるようです。スクリーンショットはこちら。
via SlashDotJapan
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色覚障害者の視界をシミュレーション「CUDGlass」
SHIFT、CTRL、ALTなどで色覚障害の種類を変更してリアルタイムにどんなふうに見えるか確認できます。色覚障害者は日本人男性約20人に1人、日本人女性約500人に1人、北欧男性では約10人に1人といわれているということで、Webだけでなく、ゲーム制作なんかでも気をつけていきたいですね。
映画の字幕風フォント「てあとる16」
映画字幕のようなフォント。大きめのサイズだと綺麗に出ます。アナログ感がいいです。
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モーションキャプチャーを超える新技術を検証する!!
という記事がファミ通Webに出てました。デモムービーはこちらから。
この"リアルタイム物理演算モーション生成型ゲームエンジン"では、極端な話、キャラとステージを作りさえすれば、すぐにゲームとして動くようになる。
というお手軽さがいいですね。実際人間の動きとしてみると不自然ですが、後々モーションキャプチャのモーションとブレンドするとか、未知の形態の生物を作って学習型AIでモーションを生成するとか、ギャグとか、そういう方向ならいろいろありそうです。
ゲーム開発者のためのAI入門
という本がオライリーから出るようです。「ゲームプログラミングにはじめて取り組むプログラマと、AI技術を理解する必要のあるゲームプログラマの両方を対象に、(従来の)決定論的なAI技術と、(新しい)非決定論的なAI技術を紹介」と広く技術を網羅するタイプのよう。3,990円です。といってもこの前買った例のGemsや、クロフォードのインタラクティブデザイン論より安いけど。
via NDO::Weblog
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Cygwin導入後にWinCVSが起動しない、ナルホドそういうことだったのか。こういう細かな覚書は本当に助かります。以下引用メモ。
Cygwinを入れると、WinCVSが起動途中で固まります。Cygwin付属のTcl/Tkがうまく動作しないためであり、解決するには、cygwin\bin\tcl84.dllをrename or deleteして下さい。
まぁ、普段はSubversionを使ってるから困らないんだけど。
Norton Internet Security 2004を入れると、Visual Studio.NET 2003でデバッグ実行できなくなってしまいました。IDEが固まって応答なしになります。OSはWindows XP(SP1)で、アプリはなんの変哲もないWindowsフォームアプリ。デバッグなしでの実行ならなんの問題もなく実行できます。なんでだ。
無効にしてもダメなのでセーフモードで起動しての「システムの復元」機能で以前の環境に戻しました。うーん。
トラブルついでということで、試しにWindowsXP Service Pack 2を入れて、.NET Framework 1.1はSP1適用、Nortonはアカウントごとの保護者機能をインストールしない設定でインストールにしてみたら、Visual Studio.NETがフリーズしなくなりました。
しかし、LiveUpdateを行って再起動すると最初の現象が復活。…そういうことか。上記対処はフリーズの有り無しには無関係で、Nortonの更新(あるいは二回目以降の起動)でなにかが変わっている、と。
そこで、Norton Internet Securityの「ファイアウォール」を無効状態で起動してVisualStudio.NETを実行すると…OK! 問題なく実行できました。今回のケースでは、有効状態で起動した後に無効にしてもムダのようです。逆に無効状態で起動したあとに有効にすると大丈夫だったりします。
あんまりこんなことに悩むのもアホらしいので、ソフトウェア・ファイアウォールは当面Windowsファイアウォール(とかZoneAlarmあたり)にまかせてNortonの改善や対処法を待とうかな。ハードウェア・ファイアウォールはあるし。
バージョン管理システムSubversionを使用しているのですが、ワケあってリポジトリをWindowsのネットワークフォルダに移すことになりました。で、Berkeley DB形式はWindowsのネットワークフォルダでの利用に問題があるので、FSFS形式に変換することに。手順はリポジトリの移行にあるとおり。簡単にまとめると、以下のようになります。
1.リポジトリの最終リビジョンを確認。
svnlook youngest myrepos
2.現行バージョンの svnadmin を使ってリポジトリをダンプファイルにダンプ。
svnadmin dump myrepos > dumpfile
3.最新バージョンのSubversionをインストール。
4.新しい svnadmin を使って空のリポジトリ(FSFS形式)を作成。
svnadmin create --fs-type fsfs newrepos
5.新しいsvnadminを使って、作ったばかりのリポジトリにダンプファイルをロード。[6]
svnadmin load newrepos < dumpfile
- [6]この間おとなしく待つ――別作業を同時に行っていたりすると失敗することがあるのでそのときは新しいリポジトリを削除し、再び4番からやり直すとうまくいったりします。
6.古いリポジトリから新しいものに必要なカスタマイズ部分(DB_CONFIG ファイルと、フックのスクリプト)をすべてコピー。
7.これまで使用していた作業コピーを新しいリポジトリに対応付けるには、svn switch --relocateコマンドを使用する。TortoiseSVNなら「再配置」[7]を使用。
以上で移行完了です。
Trackback(174)